恩返し。
1人の男性が声をかけてくれた。
彼の名前はデイヴィッド。
南スーダンで生まれ育ち、5年前に大学生としてオーストラリアのブリスベンに移住してきた。
彼はわざわざ家まで車を取りに行き、僕らのことを乗せてくれた。
20分ほどの道のりだったが、彼は快く受け入れてくれた。
そして、ブリスベンの中心地に着いた時、彼がこんなことを言っていた。
「僕はアフリカから移住してきて、色々な困難があった。
黒人、訛り、若さ。
でもその時にいろんな人が助けてくれたおかげで、乗り越えることができた。
だからこそ、僕にとって困ってる人を助けるのは喜びなんだ。そして、そうすること
が僕にとって唯一の恩返しなんだ。」
当たり前のことかもしれないが、彼の言葉にはすごく説得力があった。
人から受けた恩恵を、その人の返すことだけが’’恩返し’’ではないということを改めて知った。
彼との出会いは僕らにとってかけがいのないものになった。
これからは、誰かに何かを与えられる存在になりたいと思う。
別れももちろんそうだが、出会いも突然訪れることを
今回のヒッチハイクで体験することができた。
デイヴィッドの運転はマジでうまかった!
マニュアル車だったのに、めちゃくちゃ乗り心地良かった…。
ちなみにヒッチハイクは違法です。
僕らも交通係員に注意されました……笑笑